総合理工学科
Department of Integrated Science and Technology
―科学的思考を身につけた実践的・創造的技術者の養成―
高等専門学校を取り巻く環境は変化しつつあり、急速に進む科学技術や生産活動のグローバル化、エネルギー問題や少子・高齢化など新たな課題に対応できる人材の養成が求められるようになっています。このような状況に対応するため、これまでの教育体制を見直し新たな高専としての役割を果たすべく学科の構成を変更しました。
主な変更点は、既存の専門分野である機械、電気電子、情報に加えて生物・化学を含む基礎科学分野を追加し、機械、電気電子、情報の融合教育を行っていた電子制御分野は、全学的な融合カリキュラムとして取り組み、全体を1学科に統合した点です。統合後の学科名称は「総合理工学科」とし、異分野融合教育ならびに基礎科学としての理学と実践のための工学の統合教育を行います。
そして、養成された学生の就職先は、従来の製造業(化学・石油工業、機械等)中心とした企業に加え、化学、バイオ、薬品企業などが新たな対象となります。また、進学先については、従来の高専専攻科、技術科学大学、一般大学の工学部に加え、一般大学の理学部、農学部、環境系学部、薬学部なども新たな対象となります。
総合理工学科は、先進科学系、機械システム系、電気電子システム系、情報システム系の4つの系で構成されています。
1年次は特定の系に所属せず、全員が同じ基礎的な勉強をします。2年進級時にいずれかの系に配属され、専門系科目の学習が始まります。高学年では専門性の深化のためプログラム科目の学習および研究活動を進めます。
入学情報の詳細は入学情報をご覧ください。
専攻科
Advanced Engineering Course
―システム思考のできる機械・制御技術者と電気・電子・情報技術者の養成―
専攻科は、高専5年間の課程を卒業した者に対して、「精深な程度において、特別の事項を教授し、その研究を指導すること」 (学校教育法)を目的として設けられた2年制の課程です。
本校の専攻科は平成9年に設置され、機械・制御システム工学専攻と電子・情報システム工学専攻の2専攻があり、定員はそれぞれ8名です。日本技術者教育認定機構JABEEより認定された技術者教育プログラムを実践することにより、高度な専門知識と研究開発能力を身につけた創造的で実践的な技術者の養成を目標にしています。
課程修了要件を満たし、大学改革支援・学位授与機構の審査に合格すると、学士の学位を取得できます。これにより大学卒と同等に就職または大学院へ進学することができます。
機械・制御システム工学専攻
総合理工学科の先進科学系と機械システム系を母体とし、制御技術や応用科学の技術を取り入れた機械システムを設計・開発できる学生の育成を目標としています。
電子・情報システム工学専攻
総合理工学科の電気電子システム系と情報システム系を母体とし、情報技術を取り入れた電気・電子系のシステムや電気・電子技術を関連させた情報システムの設計・開発、あるいはこれらの手法を生産の管理等に応用できる学生の育成を目標としています。
入学情報の詳細は入学情報をご覧ください。