CDIOイニシアチブは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)とスウェーデンの3大学が2000年に開始した次世代のエンジニアを育成する工学教育改革のための仕組みです。CDIO(読み:シー・ディー・アイ・オー)とは、Conceive(考え出す)、Design(設計する)、Implement(実行・実装する)、Operate(操作・運用する)の略で、工学教育の改革を目的として開発された考え方で、現在、工学系技術者教育の事実上の世界標準と言われています。加盟国は36カ国あり、MITやスタンフォード大学など世界を代表する170以上の高等教育機関が加盟しています。
CDIOイニシアチブは、CDIOシラバスという卒業生に求める知識、スキル、態度をまとめたものと、CDIOスタンダードという工学教育のフレームワークを示したものの2つから成り、「工学の基礎となるサイエンス」と「テクノロジーの基礎となる実践・スキル」のバランスを重視した質の高い教育を目指すものです。
津山高専は、2018年6月に金沢工業大学で開催された国際会議(The 14th International CDIO Conference)でCDIOスタンダードに即した形で津山高専の学習教育がCDIOシラバスを実践するものであることを報告し、同7月にCDIOへの加盟が認められました。