SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連に加盟する世界193か国が2015年9月に合意した17の目標、169のターゲットのことです(「持続可能な開発のための2030アジェンダ」)。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国・途上国共通の社会課題の解決を含め、2030年までに達成すべき目標が設定されています。
このような世界的な流れの中で、高等教育機関に求められる役割もこれまでと変わってきています。研究においては、研究室の中で閉じるのではなく、研究成果を如何に社会実装していくかが求められます。教育に関しては、高い専門性を有する人材を育成することはもとより、高い専門性を有し他の専門分野の人と協力して新しい技術を社会の役に立てることのできる、実践的な技術者を育成することが求められます。
津山高専では、このような流れに対応すべく、2016年度より「機械工学科」「電気電子工学科」「電子制御工学科」「情報工学科」の4学科を「総合理工学科」という1学科に統合しました。そして、理学(物理・数学・化学・生物)分野に重点を置いた「先進科学系」を新たに設置し、「機械システム系」「電気電子システム系」「情報システム系」の4系体制としました。このように、1学科4系体制にすることで、研究分野の融合性を促進し社会実装しやすくできるよう、また教育においては全系を横断したPBL型授業を行うことで、より実践的な技術者を育成できるよう改革を進めています。