日本物理学会Jrセッションで本校の学生が奨励賞を受賞しました
3月17日(日)に九州大学で開催された日本物理学会主催のJrセッションで、本校の先進科学系2年生の石田くんと遠藤くんが発表した「回転振動する棒を移動するリングの運動」が、奨励賞を受賞しました。
日本物理学会Jrセッションは、採択率が6割程度と低く、全国のスーパーサイエンスハイスクールなどの科学活動の実績が豊富な高校からの参加が多く、そのなかでの受賞は誇らしいことです。
2年生の演習科目「チャレンジゼミナール基礎」での一年間の取り組み内容を整理して発表したものです。
津山高専は、学生の探求学習の成果を外部発表することを奨励し、他大学の教員や他高校の学生との議論や情報交換から発展的に学ぶ機会を得ることを積極的に推進しています。
(指導教員:先進科学系 佐藤誠教授)
パワーアカデミー主催の第1回電気工学教材企画コンテストにおいて優秀賞を受賞しました
パワーアカデミーが主催し電気学会が協賛している「第1回電気工学教材企画コンテスト」において、電気電子工学科4年生の小川 早紀子さんらが優秀賞を受賞しました。
作品タイトル:「太陽光パネルを用いてLEDの点灯・点滅実験をしよう」(講義プログラム)
代表者:小川 早紀子
参加者:長森 美有、沼 千智、前田 京、植月 洋士、西尾 公裕(指導教員)
「第1回電気工学教材企画コンテスト」の募集は以下のとおりでした。
応募資格:高等専門学校本科生・専攻科生、大学生、大学院生
募集教材のテーマ:「再生可能エネルギー」を題材とした教材の募集
対象年齢:中学生
代表者の小川さんが中心となり、電気電子工学科4年生の4名の学生らの協力により、太陽光パネルを用いてLED点灯・点滅回路を動作させる講義プログラムを提案することができました。
中学生らに再生可能エネルギーを知ってもらうために、太陽光パネルを用いることにしました。
これにより、再生可能エネルギーを使って、電気を作ることを学ぶことができます。
また、LED点灯・点滅回路を作製し、自分で作った回路を太陽光パネルを用いて動かします。
回路を構成するトランジスタなどを学ぶことで、回路を低消費で動作させることを意識するようになります。
副教材として、太陽光パネルの使い方や動作原理、LED点滅回路作製の説明書や回路に用いた素子の説明を、中学生らにも分かりやすく作成しました。
さらに、中学生らが自宅に帰っても学習したくなるような内容の資料も作成することができました。
教材に関する資料などを作成して、平成30年9月にパワーアカデミーに提出し、このたび、優秀賞を受賞することになりました。
審査員のコメントから、中学生にもわかりやすい副教材が作成されている点が高く評価されていました。
また、回路作製においてブレッドボード活用により、はんだ付けが不要になる点、省エネ化(低消費電力化)を学ぶ要素を盛り込むなどの工夫がなされている点も高く評価されました。
3月12日(火)に北海道科学大学で開催された電気学会全国大会において表彰式がありました。
表彰式では、表彰状授与後、代表者の小川さんによるプレゼンテーションもありました。
表彰式には多くの大学教員や大学生らが参加しており、少し緊張もしたようですが、堂々と発表することができました。
今後は提案した講義プログラムを、近隣の中学校で実施したいと考えています。
(指導教員:電気電子システム系 西尾教授)
専攻科生が溶接学会中国支部奨学賞を受賞しました
3月18日(金)付で、専攻科2年 沖田啓之進くんが、溶接学会中国支部奨学賞を受賞しました。
本奨学賞は、平成30年11月29日に開催された溶接学会中国支部学生発表会で口頭発表し推薦された学生のなかから、企業技術者と大学教員から構成された選考委員会と幹事会での審議を経て受賞が決まったものです。
他の受賞者は、広島大学などの大学院生のみで、本校専攻科生からは2年ぶりの快挙となります。
内容・発表態度・質疑応答などが審査され、支部長からは、発表態度とともに応答が的を得て優秀であったとの講評をいただきました。
発表のテーマは、以下のとおりです。
〇「有機半導体素子の剥離損傷に関する研究」
専攻科 機械・制御システム工学専攻 2年 沖田啓之進
写真は、上段が11月の発表会のようす、下段が受賞の盾を手にした沖田くんです。
(指導教員:電気電子システム系 小林教授)
第19回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2018)において野中助教が優秀講演賞を受賞しました
12月13日(木)から15日(土)にかけて大阪工業大学梅田キャンパスにて開催された第19回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2018 OSAKA)[主催:公益社団法人計測自動制御学会SI(システムインテグレーション)部門、共催:大阪工業大学]において、本校の機械システム系助教、野中教員が発表した「スペクトルカメラを用いた正規化植生指数の可視化システムにおける座標補正の検討」が、優秀講演賞を受賞しました。
SI2018講演会は、高機能化・複雑化するシステムの諸問題を解決し、さらにシステムの設計論を開拓・構築するため、人間・社会・人工物が関わるさまざまな分野における俯瞰的システムインテグレーションをテーマとして、産官学の研究者・技術者が集結して当該分野に関連する講演発表および討論を行うものです。
本講演会がカバーする領域は、ロボット、防災・減災、医療・福祉、環境、メカトロニクス、人間機械系、情報・メディア、セキュリティ、バイオ、エネルギ、システム論など多岐にわたります。
本講演の討論は、スポットライトセッションの口頭発表と、インタラクティブセッションのポスター発表、両方を行うもので、同時にストリーミング配信がされ、これにより先進的でより活発な議論がなされました。
野中教員の受賞課題は、東京大学の生態調和農学機構との共同研究として実施されたものの成果で、実験の多くは本校の学生による卒業研究および専攻科特別研究において実施されたものになります。
ETロボコンチャンピオンシップ大会で専攻科生がTOPPERS賞を受賞しました
11月14日(水)・15日(木)に、パシフィコ横浜で開催されたETロボコン2018チャンピオンシップ大会において、専攻科電子・情報システム工学専攻2年生チーム(佐伯典祐、内藤大樹、内藤祐樹)が、フェイルセーフのためのプロセスを実装するなど、リアルタイムOSを活用した実装の優秀さが評価され、組込みシステム技術と産業の振興を図っているTOPPERSプロジェクトよりTOPPERS賞を授与されました。
クラスを越えたすべての参加チームのなかから、1チームだけ選ばれました。
また、参加したデベロッパー部門プライマリークラスのロボット走行競技でも22チーム中7位となり、上位に食い込みました。
ETロボコンは、組込システム分野における技術教育・人材育成をテーマとしたロボコンです。
9月の中四国地区大会で総合優勝を果たし、全国大会に相当するチャンピオンシップ大会への参加権を得ての成果です。
メンバーは本年度が最終学年で、来年度は、それぞれ進学・就職と新しい一歩を踏み出します。
本校を巣立った後も、一連の成果に甘んじることなく、よりレベルの高い技術者を目指してもらいたいです。
(指導教員:情報システム系 曽利准教授、大西教授)
全国高専デザコンで最優秀賞(経済産業大臣賞)を受賞しました
全国高専デザインコンペティションが、11月10日(土)・11日(日)に北海道釧路市で開催され、AMデザイン部門において本校の作品「Tリーグファン養成ギプス」(機械工学科4年 井上花菜さん)が1位となり、最優秀賞(経済産業大臣賞)を受賞しました。
全国高専デザコン(全国高等専門学校デザインコンペティション)は、ロボコンとプロコンに続く全国高専のコンテストとして実施され、本校も毎年参加しています。
AMデザイン部門は毎年、3Dプリンタを中心としたAdditive Manufacturingの技術を使ったものつくりを題材にしており、今年のテーマは「スポーツ支援アイテム開発」でした。
本校の「Tリーグファン養成ギプス」は卓球上達のための支援装具で、予選審査を通過した9チームに選ばれ全国大会本選へ出場となりました。
本選では、2日間にわたりプレゼンテーションとポスターセッションがあり、井上さんはすべての審査項目で9チーム中1位の評価を受けての総合1位でした。
特に、アイデアの目の付け所、それを具現化する方法、プレゼンテーションでのアピール力が高く評価されていました。
多くのチームが複数人で構成されているなか、担当の井上花菜さんはひとりで開発・製作・プレゼンなどをこなしていきました。
今後の学生生活に、この経験を活かしてくれることと思います。
(指導教員:機械システム系 塩田教授)
SMART2018において部門1位から3位まで独占し連覇を達成しました
10月28日(日)に“アスティとくしま”で開催されたSMART2018に3年生が参加しました。
SMARTはレゴブロックで作った自律移動型ロボットの技術競技会で、レゴブロックを使った国内競技会では最古の歴史を持っています。
今年のテーマは「投てき」で、フィールド各所におかれたブロックやピンポン球を回収して、ターゲットに投てきし、得点を競う競技でした。
本校の学生以外に、大学生・高専生・高校生が参加していました。
本校からは、4つの系に属する3年生を融合して演習させる「全系横断演習」において、この競技会参加に取り組んでいる11名の学生が、4チームに分かれて参加しました。
その結果、11チームが参加した18歳未満部門において、優勝・準優勝・3位と上位を独占しました。
昨年度もこの部門の優勝チームを輩出しましたので、連覇達成です。
「全系横断演習」では、日頃は専門の系にわかれて勉強している学生が、力を合わせて課題に取り組みます。
今回の成果も、全員で力を合わせて放課後も努力した結果得られました。
今後もいろいろな形で「全系横断演習」の成果が得られることでしょう。
参加学生:
矢田哲也(部門準優勝)、小橋孝太郎[以上、電気電子システム系3年生]、山崎敦史と山縣朋生とロンサン(部門優勝)、舟戸秀弥と吉村海斗(部門準優勝)、宮谷光輝と渡邊隆文と毛利光太郎(部門3位)、時山千里[以上、情報システム系3年生]
(指導教員:電気電子システム系 八木准教授・湊原准教授、情報システム系 曽利准教授・宮下教授・大西教授)
ETロボコン中四国地区大会で専攻科生が総合優勝しました
9月16日(日)に福山大学で開催されたETロボコン中四国地区大会において、専攻科電子・情報システム工学専攻2年生チーム(佐伯典祐、内藤大樹、内藤祐樹)が、企画設計やそのドキュメント化のよさを競うモデル部門で1位、ロボットを実際に走行させた競技部門で3位の成績をあげ、デベロッパー部門プライマリークラスで総合優勝を果たしました。
ETロボコンは、組込みシステム分野における技術教育、人材育成をテーマとしたロボコンで、主に制御ソフトウェアの企画設計がカギを握る、少し異色のロボットコンテストです。
参加資格はオープンですので、学生だけではなく、企業の技術者も参加しており、それらのチームを破っての総合優勝です。
このチームが昨年度参加した際は、競技部門の成績がふるわず総合成績で上位に食い込めませんでしたが、本年度はその反省を活かして確実に走行して難所をクリアできるよう設計をやり直しました。
そのことがモデル部門の結果や総合優勝につながりました。
さらに、「信頼性の向上」を観点として、最も優れた設計を行っているチームに対して、独立行政法人 情報処理推進機構から贈られるIPA賞にもつながりました。
(指導教員:情報システム系 大西教授、曽利准教授)
専攻科生が電気学会電力・エネルギー部門大会でYPC奨励賞を受賞しました
電気学会電力・エネルギー部門では、若手研究者のポスター発表を対象としてヤング・エンジニア・ポスター・コンペティション(YPC)をおこなっており、29歳以下のポスター発表者のうち優れた発表者が「YPC奨励賞」に選出されます。
9月12日(水)~14日(金)に徳島大学常三島キャンパスで開催された平成30年電気学会電力・エネルギー部門大会で発表した機械・制御システム工学専攻1年の清水悠平くんは、大学院生や若手研究者など約70名の発表者のなかで優秀な発表と認められ、YPC奨励賞を受賞しました。
発表題目は次の通りです。
清水・桶・見目・荒木:「139ヵ月稼働した初期型集光式太陽光発電システムの劣化の評価」
清水くん以外の受賞者は大学院生ばかりですから、高専生・専攻科生としてとても立派なことです。
今回の受賞は、今後の学生生活において大きな励みになるのではないかと思います。
写真は、ポスターの前で賞状を持って喜ぶ清水くんです。
(指導教員:電気電子システム系 桶准教授)
津山高専のCDIO Initiativeへの加盟が認められました
金沢で開催されたThe 14th International CDIO Conferenceにおいて、津山高専のCDIO Initiativeへの加盟が、7月2日(月)に認められました。
CDIO Initiativeは、進歩が早い現代の科学技術の世界に対応できる能力を持つエンジニアを育てることを目的として、2000年に米国マサチューセッツ工科大学とスウェーデンの3大学が始めた工学教育改革のための組織で、CDIO Standard(12の基準で構成される工学教育のフレームワーク)とCDIO Syllabusに基づいて実施されています。
CDIOは「Conceive(考え出す)、Design(設計する)、Implement(実装する)、Operate(運用する)」を略したものです。
津山高専もこれら四つ(CDIO)のキーワードを大切にしながら長年教育を実施してきました。
その実績を磯山校長が6月28日(火)に国際会議で発表し、認められました。
CDIO Initiativeへの加盟により、本校は今後、世界的な活動をより一層活発化させ、教員の教育力向上と卒業生が備える能力の向上を目指していきます。
タイPCSHS生徒と専攻科生の合同チームが水中ロボット競技会でフリースタイル部門3位に入賞しました
5月27日(日)に神戸市立ポートアイランドスポーツセンターで行われた Techno Ocean 水中ロボット競技会に、タイ王国プリンセスチュラポーンサイエンスハイスクール(PCSHS)ブリラム校の有志生徒と本校専攻科機械・制御システム専攻の有志学生とによるジョイントチーム(チーム名:T&J)が参加し、フリースタイル部門で3位入賞を果たしました。
・専攻科機械・制御システム工学専攻2年: 松坂海南太、石原徹、江口恭平
・PCSHSブリラム校: Thanchanok Nasok, Pudit Palasuk
競技会では、自律型水中ロボットによる競技(AUV部門)と自由演技を5分程度行うフリースタイル部門とが行われました。
この大会は国際大会の位置付けがなされ、両部門とも英語によるプレゼンテーションと実技が求められ、フリースタイル部門ではロボットのユニークさ、運動性能、自由演技の完成度、英語による配付資料を基に評価が行われました。
チームT&Jのメンバーは、昨年度のつやまロボットコンテストに参加した学生ら5名で構成され、フリースタイル部門に参加しました。
チームは専攻科機械・制御システム工学専攻2年の松坂くんを中心に活動し、SNSを通じて意見交換をしながら作業をすすめました。
参加ロボットは、つやまロボコンに出場したロボットをベースに水陸両用化したクローラーロボット "Amphibious Track with Soft Spikes" を製作しました。
当日は高専生だけの参加となりましたが、大会の様子をSNSに逐次アップロードして情報を共有しました。
競技では、松坂くんの英語によるプレゼンに合わせて石原くんがロボットを操作し、水しぶきをあげながら水上を駆け巡るクローラーの演技で会場を盛り上げることができました。
今後もこのような遠隔地の学生同士が課題解決にとりくむ遠隔国際PBLの協働スキルを上げ、次なるコンテストに挑戦してほしいと思います。
(指導教員:機械システム系 細谷和範准教授、PCSHSブリラム校 Sakolkiet Khantong)
生物系三学会中国四国支部大会において本科生が最優秀賞を獲得しました
5月12日(土)に、山口大学にて開催された生物系三学会中国四国支部大会の高校生ポスター発表(動物分野)において、先進科学系3年生の村瀬智くん、清水辰海くん、江川碧唯さんの発表が、最優秀賞を獲得しました。
2年時のチャレンジゼミナール基礎において、前澤准教授の指導のもと、淡水生プラナリアの有性化機構を研究し、その成果を発表しました。
研究によって、プラナリアの有性化にL-アルギニンを感知する栄養シグナルが関与することが明らかになりました。
発表タイトル等は以下です。
「プラナリアの有性化と栄養シグナルとの関係」
村瀬智、清水辰海、江川碧唯、前澤孝信(津山工業高等専門学校)
(指導教員:前澤准教授)