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専攻科長からのメッセージ

専攻科
専攻科長 小西大二郎

専攻科長 小西大二郎

 平成9年4月に設置された津山高専専攻科は、これまで約500名の修了生を産業界などに輩出してきました。高度で幅広い知識を身につけた修了生に対する企業の評価は大変高く、今では製造業・情報通信業・サービス業などのあらゆる業種から必要な人材として求められています。また、修了生の一部は、さらに研究を深めるために協定を締結している北陸先端科学技術大学院大学・早稲田大学・広島大学・兵庫県立大学をはじめとした大学院へと進学しています。

 専攻科での教育は、本科教育を発展させ、さらに高度な専門知識と研究開発能力を身につけた創造的で実践的な技術者を養成することを目標としています。2年制の専攻科には機械・制御システム工学専攻と電子・情報システム工学専攻の2専攻があります。2年の間で、日々の授業や研究活動に加えて、全員に海外インターンシップを含む校外実習と学協会での学外発表を経験させ、専攻分野の専門知識を深化させるとともに、学内外での経験や深い学びを通じて分野横断的な融合力が身に付けられるようにカリキュラムが編成されています。このようなカリキュラムのもと、学生は(独)大学改革支援・学位授与機構に認められた各専攻分野の教育課程を修めることで学士力を培います。特に、地域社会との連携を推進する津山高専において専攻科の果たす役割は大きく、学生の研究活動が地域社会との共同研究や受託研究につながり、これまでに数多くの成果を残してきています。さらに、地域企業の方を講師に招いて実施するボランティアレクチャーは、学生の学習活動を自己のキャリア形成に関連付けるための貴重な場となっています。このような地域の人と連携して行われる社会実装教育は、学生にとって対話的な学びを実現する一つの場となっています。

専攻科生

研究成果を学会で発表した専攻科生

 本校専攻科入学者は、そのほとんどを本校の本科卒業生から受け入れています。そのため新入生が専攻科を選んだ理由として「慣れ親しんだ環境で勉強でき、修了時には大卒と同じ学士の学位取得と進路選択ができる」とする者が多くいます。一方、修了間近の2年生は「専攻科で色々な事に挑戦できて充実した2年間でした。」といった感想を聞きます。専攻科では、これまで過ごしてきた同じ環境であっても学生に新たな挑戦の機会を多く与え、2年間で自己の飛躍的な成長を図る場を用意しています。是非、主体的にこれらの資源を大いに利用して欲しいと思います。専攻科では、津山高専の環境でレベルアップに挑戦したい意欲のある学生を歓迎し、教職員や地域の人とともに主体的・対話的で深い学びを実現させ、豊かな人間社会の発展に貢献したいと考えている学生を望んでいます。