センター長挨拶

地域共同テクノセンター長 香取重尊

地域共同テクノセンター長

電気電子システム系 教授 香取 重尊

新型コロナウイルス感染症の拡大により、様々な活動に制限がかかるなか、圏域企業の皆様におかれましては、そのご苦労は計り知れないものと拝察致します。この未曾有の災禍は我々の生活様式や仕事のスタイルを驚くほどの速さで一変させてしまいました。インターネットを利用したオンライン会議や在宅ワークは、もはや一般化したといってもいいでしょう。このような変化に全世界がほぼ同時に対応したことは、時代の変化と表現するよりも「変革」というに相応しいものと思います。コロナ禍以前には持ち得ていなかった新しい常識が今日の我々の生活に浸透しつつあるといえるでしょう。このような状況下だからこそ、これまで以上に機関と機関、人と人との協力が重要性を増しているものと考えます。

津山高専は岡山県北地域に位置する唯一の工学系高等教育機関です。これまでにも地元企業や自治体、日本原子力開発機構人形峠環境技術センターとの連携に努めてまいりました。その一つに圏域企業の皆様に津山高専に来ていただき、企業アピールをしていただく「企業PR会」があります。コロナ禍のため、この2年間は実施を見送ってきましたが、昨年は制限のかかる中、皆様のご協力により規模は以前に比べて縮小したものの、実施することができました。また、次世代の移動通信システムとして期待されている5Gの基地局の設置など、新しい取り組みも着実に進んでおります。

津山高専ではこれまで以上に地域の皆様との繋がりを大切にし、次に挙げる目的に沿って地域貢献に努めてまいります。

・津山高専技術交流プラザをはじめとする産学連携事業等に積極的に取り組み、地域における産学官連携を推進するとともに、その成果を広く社会に発信する。

・地域のものづくり教育拠点や次世代の人材育成機関としての役割を果たすため、企業向け出前講座や、小中学生向けの公開講座及び出前授業を充実する。

・小中学生の理数系学習やIT技術への興味喚起を促進するため、知識の習得、活用、探究心を育む支援活動を推進する。

・地域自治体等の各種委員として地域に貢献する。

地域経済の発展は持続可能な社会を実現するために重要であることは言うまでもありません。津山高専地域共同テクノセンターは、圏域企業の皆様と連携し、魅力ある地域を共創していく活動を行っていきたいと考えております。引き続き、津山高専の設備、人材、ネットワークを活用いただき、地域社会を支える人材育成と圏域の持続的な発展のために、ご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。