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| スマートフォンや家電など、私たちの生活に欠かせない機器には半導体が使われています。これらのデバイスは、電子の「電荷」を利用して動作しています。しかし、電子にはもう一つ基本的な性質があります。それが「スピン」です。スピンは小さな磁石のような性質を持ち、ハードディスクなどの磁気を用いた記憶装置などでは利用されていますが、演算や情報処理にはほとんど活用されていません。もしスピンを制御できれば、従来の技術を超える省エネ・高速なデバイスが実現できる可能性があります。本セミナーでは、半導体中のスピンを光で操る研究について、基礎から最近の状況まで紹介します。研究のキーワードはスピン軌道相互作用と有効磁場です。 |
| デジタル計算機で絶対にできない計算は「サイコロ」を振ることです。計算機は我々が入力したものを「正しく」出力する機械だと考えると,「サイコロ」のような「でたらめ」現象を再現することはできません。しかし,近年,ニュースでよく聞かれる量子計算機では,これが原理的にはできるようになります。では,どうやって,量子計算機は「正しい」出力を得る事ができるのでしょうか? この計算機の中の「でたらめ」を真に取り扱うために,どのような事が必要かどうか? ということを考えてみたいと思います。 |
| 現在、毎日のように量子コンピュータに関するニュースが飛び交っています。量子コンピュータは量子力学の原理を計算に利用した未来のコンピュータです。量子コンピュータが実現すると、因数分解、機械学習、量子化学計算などのいくつかの数学的問題を従来のコンピュータよりも高速に解くことが可能となります。そのため、現在世界規模で量子コンピュータの開発やビジネス展開に向けた激しい開発競争が繰り広げられています。本セミナーでは、量子コンピュータの基礎、最新研究開発動向、未来の姿について平易に説明を行います。 |
| 現在の情報通信社会は電子の持つ2つの性質によって支えられています。一つは電子の持つ電荷の性質、つまりパソコンのCPUに代表される情報の演算処理にはこの電荷を高度に制御する必要があります。もう一つはハードディスクドライブに代表される情報記録です。こちらにも電子の持つ磁石の性質であるスピンを活用します。この様に電子の持つ電荷とスピンは別々に用いられてきましたが、両方を同時に用いて新しいデバイスや機能を生み出すスピントロニクスと呼ばれる分野が20年以上前に立ち上がり様々なデバイスが世の中に出ようとしています。 本セミナーでは、まずスピンとは何か?について周期表に立ち戻って考えて、その後このスピンの性質を用いて実現できる不揮発磁気記録や情報デバイスについての原理を述べたいと思います。最後に最新の研究内容にも触れ、スピンがもたらす新しいエレクトロニクスの未来を説明できればと思います。 |
| 20世紀初頭に確立した量子力学は、様々なかたちで私たちの生活に深く浸透しています。
例えば、ディスクに記録された音楽やデータを読み出すことを可能にするレーザー、人の脳などの障害を調べるMRI(核磁気共鳴画像法)などはそれらのほんの一例です。 このセミナーでは、この量子力学を応用して、情報処理(計算)に適用する最近の試みについて解説します。 その最初のアイディアは、皆さんご存知かもしれませんが米国の物理学者リチャード・ファインマンによってもたらされました。 ファインマンは朝永振一郎先生と一緒にノーベル物理学賞を受賞された人です。 そのアイディアを元にしてまずは理論的な研究により、量子力学を使った計算機(以下、量子計算機と呼びます)が実現したら、現在の計算機をはるかに凌駕する計算を実行できる事がわかりました。 現在、世界中の多くの研究機関により、この量子計算機の実現をめざして活発な開発競争が進められています。 これらについて、出来るだけわかりやすく解説する予定です。 |
| 近年、半導体微細加工技術の進歩により数10nmの電子デバイス(ナノデバイス)が実現している。このようなnmスケールの領域では、電子は粒子としてだけではなく波としての性質を見せる。そのため、ナノデバイスにおいては、粒子と波動の二重性に起因する量子力学的な効果が電気伝導特性に現れる。本セミナーでは、このようなナノデバイスの代表的な量子ポイントコンタクト及び量子ドットを中心として、その作製方法及び基本的な電気伝導特性について話を進める。さらに、最近注目を集めている、従来のコンピュータとは全く異なる原理で動作する量子コンピュータに関しても話をする予定である。 |

