本校先進科学系3年生榎本千夏さんと機械システム系3年生時本悠生さんが行った研究発表「透過光を利用した逆シャボン玉の膜厚測定」が、昨年12月に開催されたJSEC2020(第18回高校生・高専生科学技術チャレンジ)の最終審査において、JFEスチール賞を受賞し、今年5月に開催される国際大会ISEFへの出場権を獲得しました。
コロナ禍で賞状授与の予定が立てられない状況が続きましたが、ようやく3月17日(水)にJFEスチール本社とオンラインで接続し、授賞式を執り行うことができました。
二人に、賞状と副賞(研究奨励金と津山高専へ100万円相当の実験設備)が授与されました。
また、あわせて高専機構より学生表彰も授与されました。
授賞式の後、JEFスチールの広報室の方と意見交換を行うとともに、JSECを主宰する朝日新聞からオンラインで取材を受けました。
ISEFに向けて、英語でのプレゼンテーションの準備を進めている現在の状況などを伝えました。
お二人のISEFでの活躍を応援しますので、頑張ってください。
写真は、授賞式(上段)と、磯山校長を交えてオンラインで取材を受けているようす(中段)、賞状を持つ二人と指導した佐藤教授(下段)です。
(指導教員:先進科学系 佐藤教授)
電子制御工学科5年の丸尾優花さんが、3月4日(木)に中国四国学生会第51回学生員卒業研究発表講演会のバイオエンジニアリングセッションにおいて、「脳脊髄液の動きを想定したMRI用流動ファントムが作り出す往復流の可視化」という題目で口頭発表を行い、3月10日(水)に優秀発表賞を受賞しました。
受賞した丸尾さんには、賞状と記念メダルが贈られました。
本人の努力が実を結び、指導教員として嬉しく思います。
丸尾さんの今後の活躍が期待されます。
(指導教員:機械システム系 細谷教授)
パワーアカデミーが主催し電気学会が協賛している「第3回電気工学教材コンテスト」において、総合理工学科電気電子システム系5年生の前田和輝さん、4年生の平田大悟さん、加納瑞記さん、松田健吾さんらのグループが、優秀賞を受賞しました。
○作品タイトル:「クイズゲームおよび電子工作を用いて再生可能エネルギーを理解しよう!」(講義プログラム)
参加者:前田和輝、平田大悟、加納瑞記、松田健吾、瀬島裕貴(技術職員)、西尾公裕(指導教員)
「第3回電気工学教材企画コンテスト」の募集は、以下のとおりでした。
応募資格:高等専門学校本科生・専攻科生、大学生、大学院生
募集教材のテーマ:「電気・電力と地球環境」を題材とした教材の募集
対象年齢:中学生
本作品は、卒業研究および全系横断演習Ⅱで取り組んできた内容です。
本研究室では、小中学生らに電気電子工学に興味を持ってもらいたいと思い、電子オルゴールなど電子工作に関する出前授業や公開講座を毎年実施してきています。
しかしながら、今年度は新型コロナウィルスの影響で、実施することができない状況になりました。
対面で実施ができないのであれば、それ以外の方法、例えば工作物の配布やオンラインなどを使った新しい方法で、楽しく学習できる内容を考えていこうとなり、本講義プログラム開発をスタートしました。
本講義プログラムでは、「再生可能エネルギー」について学ぶことができます。
まず、資料を使って学習し、学習した内容をクイズゲームで楽しく確認していきます。
最後に、より理解を深めるために、ミニ風力発電システムを用いた簡単な電子工作を行います。
今年度、津山高専は始業式から7月までオンライン授業になりました。
学生らはこの期間を利用して、中学校理科で学習する内容を確認して、再生可能エネルギーについて調査し、学習資料を作成していきました。
その内容をもとにクイズを考え、ゲームを作っていきました。
その間、teamsなどを用いてミーティングを行い、4人で役割を分担して、教材を開発していきました。
対面授業が実施されるようになってから、電子工作を考えていきました。
事前に配布して、オンラインでも実施できるように、自宅でも作製できるような簡単な回路を組むことにしました。
ミニ風力発電システムでLEDを点滅させる(または電子オルゴールを動かす)といった内容です。
電子工作に関しては、本校技術部の瀬島裕貴技術職員の指導のもと、提案することができました。
教材に関する資料などを作成して、令和2年11月にパワーアカデミーに提出し、 このたび優秀賞を受賞することになりました。
審査員のコメントから、学習資料・ゲーム教材・実験実施とそれぞれの良い点を活かして複合的な内容となっている点が、高く評価されていました。
本賞に関しては、本研究室では3年連続の受賞となり、非常に嬉しく思っています。
今後は、提案した講義プログラムを使って、出前授業などを実施していきたいと考えています。
特にクイズゲームは力を入れて作りましたので、多くの方に体験していただきたいと思っています。
(指導教員:電気電子システム系 西尾教授)
3月2日(火)にオンラインで行われた国際シンポジウムUnderwater Technology(UT21) Online -Underwater Video Competitionにおいて、専攻科機械・制御システム工学専攻2年の井上雄介くん(細谷研究室)が、Young Researcher Prizeを受賞しました。
井上くんが参加した会議は、IEEE Oceanic Engineering Society日本支部、東京大学生産技術研究所、東京大学地震研究所が主催となって行われた国際会議で、本年度はCOVID19の影響により、口頭発表が延期された代わりにUnderwater Technology(海中工学)の魅力を広く発信する動画コンペティションが開催されました。
投稿セッションは、Category-1 (Research presentation)とCategory-2 (General presentation)の二つが用意され、日本をはじめ中国・台湾・韓国やインドなどから計32件の投稿があり、公開審査により1次審査を通過した24件のファイナリストから受賞者が決定されました。
3月2日(火)のオンラインイベントでは、2件の基調講演の後、受賞作品の発表と表彰式が行われました。
井上くんは特別研究において、大阪工業大学(谷口研究室)の大学院生と共同で海中ごみを捕集するクラゲ型ロボットの開発を進めており、研究成果をまとめた3分間の動画を投稿し、Category-2のYoung Researcher Prizeに選ばれました。
英会話や動画編集が得意な研究室の仲間や大工大の学生の助けを借りて制作した動画"Jelly fish robot to catch micro plastic debris"に対して、レビュワーから次のコメントをいただきました。
"Composition was well organized and images were beautiful and creator thoughts were well conveyed. Robot has unique design and movement. It was attractive that it properly verified the movement flue and still toggle the environmental problems."
指導教員としては今回の受賞を糧に、今後エンジニアとして人類の発展に貢献する大きな仕事に挑戦してほしいと思います。
受賞した全作品は次の通りです。
〇Category-1 Research presentation
・Grand prize: "New Approaches for Practical Simultaneous Operation of Multi-AUVs", Dr. Kangsoo Kim (National Institute of Maritime)
・Runner-up prize:"Development of underwater amphibious robot "PEAR"", Taesik Kim (Pohang University of Science and Technology (POSTECH) Korea)
・Young researcher prize:
1)"Parent-Child-Based Navigation Method of Multiple Autonomous Underwater Vehicles for Ship-Free Underwater Survey", Takumi Matsuda, Meiji University, Japan
2)"-RamaCam- deep-sea particle analyser by integrating holography and Raman spectroscopy", Dr. Tomoko Takahashi, Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, Japan
○Category-2 General presentation
・Grand prize:"A Multimodal Hybrid Aerial Underwater Vehicle NEZHA-III", Chenxin Lyu, Shanghai Jiao Tong University, China
・Runner-up prize:"Standing Submarine "I-47"", Dr. Tamaki Ura, The Society La Plongee for Deep Sea Technology, Japan
・Young researcher prize:
1)"AUV-IITB, Shubham Tiwari et.,al., Indian Institute Of Technology Bombay, India
2)"Jelly fish robot to catch micro plastic debris", Yusuke Inoue, Marine Robotics (NIT Tsuyama & OIT), Japan [Contributor: Tatsuki Oono, Kotaro Oka, Yuka Maruo, Kazunori Hosotani, Hironari Taniguchi]
(指導教員:機械システム系 細谷教授)
クライミング同好会の先進科学系3年の白神直杜くん、電気電子システム系3年の今村陽翔くんが、令和2年度岡山県高等学校体育連盟登山部優秀選手賞を受賞いたしました。
第11回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会の岡山県代表選手として選ばれた成果などが、岡山県高体連登山部の発展に大きく寄与したと認められたものによります。
本人たちの頑張りはもちろんながら、クライミング同好会のこれまでの努力が表彰されたことでもありますので、指導教員としてとても嬉しく思います。
(指導教員:電気電子システム系 嶋田准教授)
2月25日(木)~28日(日)に、上越国際スキー場(新潟県)で開催された第18回全日本スノーボード技術選手権大会において、機械システム系5年の山本隼也くんが、アルペン男子で優勝しました。
この大会は全日本スキー連盟の主催で、山本くんは西日本ブロック(中国・四国・九州地区)に1名だけ割り当てられた特別枠で出場しました。
本大会においても、実績のある他の選手を抑え、歴代最年少での優勝を成し遂げました。
山本くんの今後の活躍にもぜひご注目ください。
写真は、表彰式のようす(上段)と表彰式後に表彰状を持った山本くん(下段)です。
キャチロボバトルコンテストとは、新しいコンセプトで開催される全国区のロボットコンテストです。
本大会は「機械は人間の手を超えられるか?」をメインテーマとして、ロボットで把持対象物の菓子箱をハンドリングする技術について競うものであり、大学・高専・専門学校の24校がエントリーしました。
今回は新型コロナウイルスの影響により、WEB上にて各チームがロボットのプレゼンテーションを行う形式となり、9月13日(日)に行われました。
本校ロボット技術研究部の「最終総研」チーム(堀内一生くん:電気電子システム系5年、福田航大くん・石原考鴻くん・武石悠希くん:機械システム系5年、佐藤楓希くん:先進科学系5年)は、競技課題に対して、これまでの高専ロボコンの経験を活かし、“大胆に” “効率的に” “一斉に”の3つのキーワードをコンセプトに設定し、ロボットを設計しました。
そのコンセプトに基づいた、ユニークな機構、回収ユニット「ダイツォン君」・整列ユニット「切り替えれーる君」・移動用平行リンク「パラれる君」により、高得点を狙う戦略をプレゼンテーションしました。
とくに今回はWEB上での審査のため、スライドの質と説明方法にこだわりました。
途中、パソコンのトラブルに見舞われまたものの、落ち着いて対応し、自分たちのロボットをアピールできました。
また、審査員からの質問に対しても的確に答えることができました。
大会結果は、優勝の京都大学および準優勝の兵庫県立大学との実力差は感じられるものの、「最終総研」のロボットのユニークな機構とエントリーしたチームで唯一の手計算による強度計算が高く評価され、審査員特別賞を受賞しました。
写真は、上段がチームメンバー全員(左から福田航大くん、石原考鴻くん、堀内一生くん、武石悠希くん、佐藤楓希くん)、下段が表彰状です。
大会の最終結果と大会のようすは、キャチロボバトルコンテスト公式サイトにてご覧いただけます。
「最終総研」のプレゼンテーションは、1:32:50あたりからです。
今後ともご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。
(指導教員 : 機械システム系 西川講師)
2019年度(令和元年度)の日本機械学会において、総合理工学科機械システム系の加藤学 准教授が、日本機械学会賞(論文)を受賞しました。
この賞は、「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的として昭和33年に設けられ、表彰は毎年4月の総会で行うこととなっています。
今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で贈呈式が中止となっていましたが、このほど受賞に伴うメダルと賞状が受賞者のもとに届きました。
○二次元対向噴流型伸張レオメーターを用いた機械的・光学的同時測定による平面伸張粘度評価手法(長岡技術科学大学 高橋勉教授との共著)
日本機械学会論文集第83巻849号(2017年05月掲載)
【受賞者コメント】
機械工学科(旧学科)の5年生が、難しい実験を工夫と努力と最後は根性で実験してくれた成果です。
今後も、学生さんたちと面白い研究活動を続けていきたいと思っております。
長岡技術科学大学高橋研究室の皆様にも大変お世話になりましたので、この場を借りてお礼申し上げます。
令和元年度から参加しておりました総務省主催の「高専ワイヤレスIoT技術実証コンテスト」において、津山高専システム研究部の学生が「コンピューティング大賞」を受賞することができました。
システム研究部のメンバー(情報システム系5年生の末田くん、山縣くん、高見くんおよび情報システム系3年生の谷本くん)を中心に、5Gネットワークを利用し、余っている計算リソースをシンクライアントや貧弱なハードウェアなどでリアルタイムに活用し、経済効果を生み出すためのリソース共有プラットフォームの開発を行いました。
本コンテストの内容と結果は、次の外部サイトをご覧ください。
□総務省|令和元年度「高専ワイヤレスIoT技術実証コンテスト」総務大臣賞の受賞者の公表
□2019年度「高専ワイヤレスIoT技術実証コンテスト」表彰結果(学生の動画を見ることができます)
システムの有効性や実際に5Gネットワークを使って実証実験を行うなど、精力的に活動したことが評価されたようです。
写真は、東京と広島にわかれて実際に5Gネットワークを利用して実証実験を行っているときのようすです。
新型コロナウィルスの影響で授賞式などは未定ですが、今後の活躍に期待したいと思います。
(指導教員:情報システム系 寺元教授)