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河原みほ(機械系技術職員)

インタビュー日付:2012.11.16

――河原さんは大分高専を卒業されていますが、大分高専へ入学した経緯を教えて下さい

【河原】普通科から大学へ進学して就職するよりは、専門的なことを早くから学んだ方が良いと思ったことと、工業系が良いと漠然と思ったことがきっかけです。

――大分高専では機械工学科に在籍されていましたが、機械工学科を選んだ理由はなんですか?

【河原】当時の大分高専は電気・機械・土木の三学科しかなく、その中からなんとなく機械工学科を選んだという感じです。実際入学して実習は苦手だったのですが、色々なことを勉強できて良かったです。

――津山高専の技術職員として赴任した経緯を教えて下さい。

【河原】自分が学んだ高専という教育現場で働きたいと思いました。また学生時代の実習を担当してくれた先生の印象が強かったので技術職員を選びました。働く場所としては特に地元を希望していたわけではないので、当時求人のあった津山高専へ赴任することになりました。

――大分高専と津山高専の違いで驚いたことはありますか?

【河原】それほど大きな違いは感じませんでした。

――津山高専はどのようなところが魅力的だと思いますか?

【河原】卒研や部活・ロボコン等で実習工場に来る学生が意欲的です。学生が元気で明るいところも魅力的です。

――今現在、どのような実験・実習を担当されていますか?

【河原】機械工学科1〜5年の実験・実習を担当しています。

――具体的にはどんな実験・実習ですか?

【河原】実験では材料の強度を測定する実験や歯車等の機械要素の寸法を測定し要素を理解する機械学実験を担当しています。実習では旋盤やボール盤等の工作機械を使った実習を担当しています。またCADを使った設計製図の授業補助もしています。

――女子学生に対して教えるときに工夫していることはありますか?

【河原】実習時は作業が遅れがちだったり身体的に不利なこともあるので、細目に様子を見て声を掛けたり手を貸したりするようにしています。

――女子学生の得意・不得意の傾向はありますか?

【河原】傾向はなく、個人個人でそれぞれ違います。

――実習工場では授業外のときはどのようなサポートをされていますか?

【河原】道具を貸し出したり、どうやったら作りたいものを作れるかといったような相談に乗っています。

――今まで指導していく上で苦労したことはありますか?

【河原】女性職員ということで厳しさが出づらいというか空気が少し緩んでしまうような気がするので、細目に注意をしています。

――どういうときに技術職員をやっていて良かったと思いますか?

【河原】学生が卒業するときや社会での活躍を見聞きしたときです。

――最後に津山高専への入学を考えている女子中学生及び保護者の方へのメッセージやアドバイスをお願いします。

【河原】「女の子だから」という理由で不安になることもあるかもしれませんが、勉強していく上で男女の違いは大した問題とは思いません。私自身高専を卒業して良かったと思うので、工学に興味があったり自分で物を作ったりするのが好きな人は是非オープンキャンパスに遊びに来てください。