技術部長挨拶



技術部長 薮木 登 

 平成29年度より技術部長となり、これまでの技術部の活動状況を再確認し、津山高専にはなくてはならない組織であることを改めて感じています。

 技術部は、津山高専の平成28年度学科改組に伴って「教育研究支援センター」から「技術部」に改名されました。現在、スタッフは13名で、本校の実験実習・卒業研究等の技術教育を行い、またそれらを支援しています。

 さて、津山高専は、社会や周囲の環境の変化に対応するために改組し、総合理工学科となりました。総合理工学科では、異分野融合教育ならびに基礎科学としての理学と実践のための工学の統合教育を目指しており、各自の専門を軸とした内容の上に他の専門の知識も学習できるカリキュラムとなっています。また、改組前の学科における専門4学科(3〜5年)や専攻科の学生においても十分な技術教育は必要であります。この様に改組途中の新旧カリキュラムが併進している状況です。

 今年度、技術部に新たに生物系の知識を持つスタッフが加わりました。技術部の役割も従来の専門の知識による教育および研究支援等に加えて、時代の変化や本校の学科変更に伴い専門の知識だけでなく幅広い知識が必要となってきました。そのため、技術レベルの向上や学生への高度な指導方法の確立を目的とし、各自が新たな取り組みにチャレンジしていかなければなりません。その試みの1つには、技術部スタッフ全員が「科学研究費補助金」への応募を行い、今年度は3名の交付が認められました。公開講座も開催し、小・中学生へものづくりの楽しさを教えています。さらに、技術部主催の技術発表会を実施し、校内の教職員に対して情報発信・情報共有も行っています。他高専の技術職員と一緒に行われる技術向上のための研修会にも参加しています。また、技術部内でも、学生に対して行っている実験内容を担当者だけでなく、担当以外のスタッフも身に付けられるよう研修も行っています。このように、時代の変化に柔軟に対応できるよう自分の専門性の枠にとらわれず、自己研鑽を重ねています。

 技術部は、教育及び研究に対する技術支援、地域社会との連携及び技術協力並びに技術職員の能力・資質の向上を図り優れた人材を確保することを目的とし、『技と共生と総合』の標語を掲げ、「技術力の向上を図る(技)」、「地域の人々や学生の役に立つ(共生)」および「お互いの技術を認め合い学び合うことで新たな役立ちを作り出す(総合)」ことに対して、引き続き磨きをかけていくつもりです。

 今後とも、技術部の活動に対して、ご理解・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

平成29年4月 


トップページ